大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 エレノアの決意を聞いたケアード公爵は、婚約解消手続きに必要な書類をさっさと王城へと送り返した。それはもちろん、(残念だが)婚約解消を受け入れるといった内容だ。
 エレノアは早速、フェルトンの街へと向かう準備をしつつ、セシリアから『砂糖』とはどういったものかの情報を聞き出していた。
「セシリア。砂糖とはどうやって作るものなの? その材料となるものがフェルトンの街にあるのよね?」
「はい。フェルトンの街にある『さとうきび』という植物が材料です。見た目は、大きな草に見えます」
「大きな草って……どんなものかしら?」
「セシリアの背よりも、お姉さまよりもお父さまよりも、もっともっと大きいです。さとうきびの汁がお砂糖の元になります」
「つまり……小さく切って、絞って、汁を出せばいいってことね?」
 はい、とセシリアは元気よく頷く。
「だけど、さとうきびは大きいので、絞って汁を出すのが大変です。絞った汁から、いらないものをとって、きれいな部分だけを煮詰めていきます。それを原料糖といいます。だけど、さとうきびはとってから時間が経つと甘さが減ってくるので、とったらすぐに絞らないといけません。原料糖まではさとうきびがある場所の側で作るのがいいと思います」
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