大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 すっかりと使用人頭らしくその場を取り仕切るケビンの姿を見て、ケアード公爵は「ダレンにも見せてやりたかった」と少しだけ目を潤ませていた。
 ダレンとは執事の名で、まだ使用人たちの次の仕事先の手配をしているため王都に残っている。使用人らの今後はあらかた決まっているのだが、すべてを見届けてから公爵領へと戻る予定なのだ。
 それからセシリアは部屋でしばらくくつろいだ後、早めに夕食を済ませた。
 その後は、旅の疲れもあってかすぐにベッドに潜り込む。しかし、気がついたときにはだいぶ高いところまで太陽が昇っていた。
「おはようございます、セシリア様」
「おはよう、アニー」
 しょぼしょぼとする目をこすりながら、なんとか顔を洗い、着替えて食堂へと向かう。
「おそよう、セシリア。お寝坊さんね」
 すっかりと身支度を整え、朝食を終えていたエレノアは、食後の紅茶を飲みながら両親と歓談に耽っていたようだ。
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