大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 王家直轄領だったフェルトンの街が、ケアード公爵領の一部となった。つまり、親会社が変わったとイメージするのがわかりやすいだろう。株式会社アッシュクロフは子会社フェルトンを株式会社ケアードに売却した。という構図が、なぜかセシリアの脳内に展開される。
「だからといって、いつまでもこの街を赤字のままにしておくつもりはない。それなりに成果を出してもらわねば、公爵領のすべての者が路頭に迷う結果になりかねないからな」
 フェルトンの赤字が公爵領全体に影響を及ぼすような言い方は、ある意味、脅しだ。鈍い者は気にしないが、中間管理職のような立ち位置の者は敏感に反応する。
 セシリアが予想していたとおり、商会長はまた顔を青くした。
「そこで私たちから提案がある。ケビン、あれを」
 公爵の言葉に、ケビンは「はい」と元気よく返事をした。
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