【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「とまぁ、こんなところで。……私たちは、そろそろリスター伯爵領に戻ろうと思うわ」
「……えっと」
彼女はあっけらかんとそう言うけれど、予定では彼女たちも私と一緒に明日戻る手筈になっていた……のに。
「この近くにね、とってもきれいな星空が見える場所があるそうよ」
アネットさまの言葉に、私はきょとんとすることしか出来ない。それが一体、なんの関係があるのか。
「ギルバートと二人で、そこに行ってきなさい。私たちは邪魔だろうから、一日早く戻るわ」
「……え、え」
ひらひらと手を振るアネットさま。ロザリアさんやクレア、マリンに視線を向けると、彼女たちも頷いていた。
……つまり、置いてきぼり?
「置いてきぼり、ですか?」
ついついそう問いかけてみれば、アネットさまが声を上げて笑い始めた。
心の底から、面白いと言いたげな姿だ。
「そうねぇ、置いてきぼりね。ギルバートも置いていくし、困ったらアイツをこき使いなさい」
「……え、えぇ」
「そうですよ、たくさんわがまま叶えてもらってくださいね!」
「お邪魔虫は退散します~!」
別に、邪魔なんて思わないんだけど……という間もなく、彼女たちは次々に帰る準備を始めた。
……早い、行動が早い!
(絶対に打ち合わせていたわ……!)
私が眠っている間に、どんな打ち合わせがされていたのか。それは怖くて聞けないけれど、まぁ、気を遣ってくれたことは確かだ。
「……とりあえず、旦那様をお誘いしてみよう」
彼がこのことを知っているかはわからない。だから、一応お誘いしてみよう――と思って、私は屋敷のほうに足を向けた。
昨日というか、今日の夜。窓から見えた星空は、とてもきれいだった。
そこまで言われるのだから、きっともっともっときれいだと思う。
「よし、頑張ろう」
思いのほか身体も楽だった。……それは、そこまで魔力を使わなかったからだと思う。
(女神さまが私を見守っていたいとおっしゃってくださった。……だから、私も頑張る)
少しでも、彼女の気持ちに報いたい。
そう思う私の想いは、間違いじゃない。
「……えっと」
彼女はあっけらかんとそう言うけれど、予定では彼女たちも私と一緒に明日戻る手筈になっていた……のに。
「この近くにね、とってもきれいな星空が見える場所があるそうよ」
アネットさまの言葉に、私はきょとんとすることしか出来ない。それが一体、なんの関係があるのか。
「ギルバートと二人で、そこに行ってきなさい。私たちは邪魔だろうから、一日早く戻るわ」
「……え、え」
ひらひらと手を振るアネットさま。ロザリアさんやクレア、マリンに視線を向けると、彼女たちも頷いていた。
……つまり、置いてきぼり?
「置いてきぼり、ですか?」
ついついそう問いかけてみれば、アネットさまが声を上げて笑い始めた。
心の底から、面白いと言いたげな姿だ。
「そうねぇ、置いてきぼりね。ギルバートも置いていくし、困ったらアイツをこき使いなさい」
「……え、えぇ」
「そうですよ、たくさんわがまま叶えてもらってくださいね!」
「お邪魔虫は退散します~!」
別に、邪魔なんて思わないんだけど……という間もなく、彼女たちは次々に帰る準備を始めた。
……早い、行動が早い!
(絶対に打ち合わせていたわ……!)
私が眠っている間に、どんな打ち合わせがされていたのか。それは怖くて聞けないけれど、まぁ、気を遣ってくれたことは確かだ。
「……とりあえず、旦那様をお誘いしてみよう」
彼がこのことを知っているかはわからない。だから、一応お誘いしてみよう――と思って、私は屋敷のほうに足を向けた。
昨日というか、今日の夜。窓から見えた星空は、とてもきれいだった。
そこまで言われるのだから、きっともっともっときれいだと思う。
「よし、頑張ろう」
思いのほか身体も楽だった。……それは、そこまで魔力を使わなかったからだと思う。
(女神さまが私を見守っていたいとおっしゃってくださった。……だから、私も頑張る)
少しでも、彼女の気持ちに報いたい。
そう思う私の想いは、間違いじゃない。