セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
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 午後五時過ぎ。ずっと見張っていたリハビリテーション病院から志歩が一人で出てくる。

 今日はいけるかと俊也は志歩に近寄ろうとするが、志歩のそばで周囲を警戒している男と視線が合い、慌てて踵を返す。

 物陰から志歩の様子を見てみれば、先ほどの男が付かず離れず志歩のそばを歩いている。

 これでは少しも近寄る隙がない。

「ちっ、またかよ」

 俊也は苛立ちながら愚痴をこぼした。

 ここ一ヶ月くらい志歩に接触しようと、ずっと病院を張り込んでいるが、すべて無駄足に終わってしまっている。

 今日のようにいつも護衛らしき男が張り付いている上に、あの強気な女も頻繁に志歩のそばにいる。時には、誰かの車で送られていることもあって、俊也は志歩の視界に入ることすらできない。

 少しの進展もない今の状況に俊也は大きなため息をこぼす。

「ちょっと、いつまでかかっているのよ。何をぐずぐずしているの?」

 うるさい女が来たと俊也は舌打ちする。

 あの日に協力すると言ってきたこの女は、確かに有用な情報をくれたが、終始上から目線で話してくるのが気に食わない。

 今も俊也を蔑んだ目で見ている。

「あれで近づくのは無理に決まってるだろ。あの男、ずっと志歩に張り付いてるんだぞ」
「あのくらいどうにかしなさいよ。本当に使えないわね。まったくひどい誤算よ」

 ひどい言われように腹が立つ。何か言い返してやりたいが、この女の背後にも護衛らしき人物がいるからそれもできない。

 いっそのこと、その護衛同士を戦わせてくれればいいのではないかと思うが、そんな提案をできる雰囲気でもない。そもそもこの女はこちらの言うことなど聞こうとすらしないから、何を言っても無駄だ。

 これ以上相手をしていると疲れると、俊也は女に背を向けて歩き出す。
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