セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 志歩はそれから数日の間、悟と恵美理のことをずっと考えていた。

 二人はどういう結論に達したのだろうか。いつか別れを切り出されるだろうか。

 仮に別れを切り出されなかったとして、二人の想いはどうなるのか。悟は己の気持ちに嘘をついて、志歩といるつもりだろうか。

 そんなことを考えるたびに虚しくなる。

 きっと悟の志歩に対する愛はすべてが嘘ではないと思う。志歩のことも大切に思ってくれているはずだ。

 だが、それはあくまでも恵美理と一緒になれなかったという事実の上で成り立っているものだ。

 恵美理の想いが悟に向いている今、悟は彼女への想いを隠しながら、志歩のそばにあらねばならない。

 それは誰にとっても虚しい結果にしかならないだろう。

 愛する人と添い遂げられない二人はもちろんのこと、一番に愛してもらえない志歩も虚しい。

 その気持ちは次第に大きくなり、志歩は皆が一番幸せになる道を選ぶ決意を固めた。
< 116 / 173 >

この作品をシェア

pagetop