セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 その後、悟は何度か志歩に電話をかけてみたものの、彼女が応答してくれることは一度もなかった。メッセージも送ってはみたが、やはり返答はなかった。

 そうして志歩と連絡が取れないまま一週間が過ぎた。

 志歩には護衛をつけていたこともあり、彼女の居場所自体は把握できている。だが、志歩自身が悟との連絡を拒絶している以上、無理に会いに行くことはしなかった。ただ会いたいというメッセージだけを送り、彼女からの連絡を待ち続けている。

 今日も悟は一人わびしい時間を過ごす。

 一人暮らしをしていた頃と何も変わらないはずなのに、志歩がいなくなった家の中は異様に広くて物寂しい。何かをしたいという意欲も湧かず、ただ時間を潰すために家でも仕事をする。

 それでも志歩のいない空間では時の流れがあまりに遅くて、時間を持て余す。寝るまでの時間をどうやって過ごそうかと考えていれば、机の上に置いていたプライベート用のスマホが突然鳴り始めた。

 期待で鼓動が速まる。もしかしたら志歩からの連絡かもしれない。

 しかし、その期待はすぐさま消え失せた。画面に表示されていたのは志歩の名前ではなく、恵美理の名前。悟は大きく肩を落とす。

 こんな状況では恵美理と話す気分にはまったくなれない。このまま切れるまで待っていようかとも考えたが、電話は一向に鳴り止まない。どうやら簡単には諦めてくれないようだ。悟は渋々応答した。
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