セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「さて、本日は当グループの周年を祝う会ではございますが、そのほかにもう一つめでたい祝い事がございます。息子・悟からご報告させていただきますので、今しばらくお付き合いください」
悟の父のその言葉を合図に、悟が動き出す。
「志歩さん。合図があったら誘導に従ってね」
「え?」
よくわからない言葉を残し、悟は壇上へと立った。
「本日は清塚グループ百五十周年を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます」
大勢の人の前でも堂々としている悟に、彼はまさしく清塚グループの跡取りなのだと今さらながら認識する。志歩の前では温和で優しい印象が強いが、今の彼はとても凛々しい。
その姿に思わず見惚れていると、悟の挨拶はいつの間にやら本題へと移っていた。
「この度、わたくし、清塚悟は、水瀬志歩さんと結婚したことをここにご報告いたします」
自分の名前が登場したことで、志歩はぎょっとして大きく目を見開く。
こんなところで志歩との結婚報告をしては、離婚しづらくなるのではないだろうか。恵美理との再婚もすぐにとはいかなくなるかもしれない。
なぜこんなことをしているのかと戸惑いを浮かべる志歩に、いつの間にか近くに来ていた悟の秘書が壇上へ上がるよう促してくる。
しかし、ここで上がるべきは志歩ではないだろう。本来ならばそこは恵美理の場所のはずだ。とはいえ、この状況で無視をすることもできない。
志歩は半ば泣きそうになりながら、誘導に従い、悟の横へと立った。
「最愛の彼女と結婚に至れたこと、またこうして皆様にそのご報告ができたことを心より嬉しく思います。これから夫婦で力を合わせ、より一層励んでまいりますので、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです」
悟に合わせ、お辞儀をする。頭の中は完全にパニック状態だが、とにかく騒ぎにしてはいけないという一心で、志歩はその顔に微笑みを貼り付けていた。
悟の父のその言葉を合図に、悟が動き出す。
「志歩さん。合図があったら誘導に従ってね」
「え?」
よくわからない言葉を残し、悟は壇上へと立った。
「本日は清塚グループ百五十周年を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます」
大勢の人の前でも堂々としている悟に、彼はまさしく清塚グループの跡取りなのだと今さらながら認識する。志歩の前では温和で優しい印象が強いが、今の彼はとても凛々しい。
その姿に思わず見惚れていると、悟の挨拶はいつの間にやら本題へと移っていた。
「この度、わたくし、清塚悟は、水瀬志歩さんと結婚したことをここにご報告いたします」
自分の名前が登場したことで、志歩はぎょっとして大きく目を見開く。
こんなところで志歩との結婚報告をしては、離婚しづらくなるのではないだろうか。恵美理との再婚もすぐにとはいかなくなるかもしれない。
なぜこんなことをしているのかと戸惑いを浮かべる志歩に、いつの間にか近くに来ていた悟の秘書が壇上へ上がるよう促してくる。
しかし、ここで上がるべきは志歩ではないだろう。本来ならばそこは恵美理の場所のはずだ。とはいえ、この状況で無視をすることもできない。
志歩は半ば泣きそうになりながら、誘導に従い、悟の横へと立った。
「最愛の彼女と結婚に至れたこと、またこうして皆様にそのご報告ができたことを心より嬉しく思います。これから夫婦で力を合わせ、より一層励んでまいりますので、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです」
悟に合わせ、お辞儀をする。頭の中は完全にパニック状態だが、とにかく騒ぎにしてはいけないという一心で、志歩はその顔に微笑みを貼り付けていた。