セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「清塚と八重沢の事業を統合するのに都合がよかったから婚約したんだ。お互いにそういう相手がいなくて、年齢の釣り合いが取れていたのも大きかったと思う。軽く見合いのようなものをして、互いに断る理由もなかったから、そのまま婚約に至ったんだ。二人とも恋心はなかったよ。もちろん婚約者として大切には思っていたけどね」
「……でも、やり直したいという話をされていたのは確かですよね?」
「そうだね。まだ事業統合の模索をしていた頃に、やり直してみないかと訊いたことはある。でも、それはもう四年近く前のことだよ。恵美理に断られてからは、彼女とは一切関わっていない」
淡々と語る悟の表情に、恵美理への熱は感じられない。
まさか本当に二人の間に愛はなくて、悟は志歩だけを愛していくれているのではないか。
そんな淡い期待が湧き上がるも、別れを切り出したときの悟の様子がそれに歯止めをかける。
恵美理との会話を聞いたと告げたあの日、悟はひどく動揺していたのだ。騙すつもりはなかった、などと言っていた。恵美理と何もなかったなら、そんなことは言わなかったはずだ。
「……だったら、どうして私を騙しているというようなことを言ったんですか? 恵美理さんとの関わりがあったからですよね?」
「確かに、僕はあなたをある意味で騙している。恵美理とは関係ないことでね」
「っ……どういう、ことですか?」
喉が脈打つくらい、鼓動が速くなる。いつでも誠実に向き合ってくれていた悟が志歩を騙しているとは信じられない。恵美理とのことはただ言えなかっただけだと思えたが、それ以外にも何かあると言われると、とても怖い。
今の悟が嘘ならば、志歩はもう何も信じられなくなってしまうかもしれない。
そんな恐怖に襲われ、瞳を揺らしていると、悟はやたらと優しい眼差しで見つめてきた。
「……でも、やり直したいという話をされていたのは確かですよね?」
「そうだね。まだ事業統合の模索をしていた頃に、やり直してみないかと訊いたことはある。でも、それはもう四年近く前のことだよ。恵美理に断られてからは、彼女とは一切関わっていない」
淡々と語る悟の表情に、恵美理への熱は感じられない。
まさか本当に二人の間に愛はなくて、悟は志歩だけを愛していくれているのではないか。
そんな淡い期待が湧き上がるも、別れを切り出したときの悟の様子がそれに歯止めをかける。
恵美理との会話を聞いたと告げたあの日、悟はひどく動揺していたのだ。騙すつもりはなかった、などと言っていた。恵美理と何もなかったなら、そんなことは言わなかったはずだ。
「……だったら、どうして私を騙しているというようなことを言ったんですか? 恵美理さんとの関わりがあったからですよね?」
「確かに、僕はあなたをある意味で騙している。恵美理とは関係ないことでね」
「っ……どういう、ことですか?」
喉が脈打つくらい、鼓動が速くなる。いつでも誠実に向き合ってくれていた悟が志歩を騙しているとは信じられない。恵美理とのことはただ言えなかっただけだと思えたが、それ以外にも何かあると言われると、とても怖い。
今の悟が嘘ならば、志歩はもう何も信じられなくなってしまうかもしれない。
そんな恐怖に襲われ、瞳を揺らしていると、悟はやたらと優しい眼差しで見つめてきた。