セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 それからもうしばらくの間、悟の話をあれこれと聞いていたら、時間はあっという間に過ぎ、別れの時間がやってきた。

「志歩さん。今日はありがとう。話ができてとても嬉しかった」
「私も嬉しかったです」

 昨日よりもやわらかな空気で微笑み合う。

「じゃあ、また来るね」
「はい。待っています」

 今日は自然にそう返していた。


 この日、悟とたくさん話をしたおかげか、志歩が俊也のことを思い出すことはもうなかった。

 悟と過ごした楽しい時間でとてもとても満たされていた。
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