セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
「まあ、志歩さん! よかった。よく来てくれたわね。どうぞこちらにいらして」
「失礼します」

 笑顔で呼び寄せてくれる久枝のもとへ歩み寄る。

 久枝は庭の方を斜めに向いて座っている。その久枝の横に用意されたもう一つの椅子を勧められ、志歩はそこへと腰かけた。

「久しぶりね。とっても会いたかったわ」
「私もです。お会いできて、本当に嬉しいです」

 志歩の中では二ヶ月ぶりくらいの再会に胸が躍る。

 久枝は担当患者の中でも特に印象に残っている中の一人。どんなリハビリもめげずに真摯に取り組んでいて、常に前を向いている久枝は本当にかっこよかったのだ。

 それに、久枝が語る話には、長い人生を歩んできた人にしかわからない教訓がたくさんあって、志歩はそれを聞くのがとても好きだった。久枝の言葉によく励まされていたのだ。

 そんな人物を前に、志歩の顔には大きな笑みが浮かんでいる。
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