セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
しばらくしてマンションに到着し、エレベーターに乗ると、志歩は再び悟をちらちらと見る。この横からのアングルが好きでたまらないのだ。
引き締まったフェイスラインと少し浮き出た喉仏。眉と目の際は、横から見るとなぜか少しシャープな印象に。正面からではわからない男らしさをその横顔に感じて、志歩の瞳は次第に悟に釘付けになる。
「まったく。視線がかわいすぎて困るな」
悟の言葉でようやく見つめていたことに気づく。先ほどと同じように視線を逸らすも、唐突に手を握られて、また視線を悟に戻してしまった。
「っ」
ばちりと視線が合う。熱を持ったように感じられる悟の視線から逃れられない。エレベーターが上昇するごとに、志歩の心拍数も上昇する。ドキドキとして少し苦しいのに、目が離せない。
そうして志歩の瞳にも熱が帯び始めた頃、エレベーターが最上階へ到着したことを告げてきた。
握った手はそのままに、少し強いくらいの力で引かれていく。廊下をずんずんと進み、あっという間に二人の家に到着したかと思うと、志歩の体はグッと玄関の中へ引き込まれた。
その勢いのままに悟に抱きしめられる。
「っ、悟さん?」
「ごめん、少しだけ」
懇願するような声で言われれば、もうされるがままになるしかない。志歩はそっと悟に腕を回して、自分からも抱きしめる。
玄関先で抱きしめ合うのはまるで親密な恋人のようで、それがとてもむず痒くもあり、嬉しくもあった。
悟に包まれている心地よさから、志歩はほーっとため息に似た息をこぼす。口から息が漏れ出すその音は、なぜか志歩からだけでなく、悟の方からも聞こえてきた。
「はあ、志歩さんがかわいすぎて、僕はおかしくなってしまいそうだよ」
その台詞と共に体が離れたかと思うと、今度は頬を優しく包み込まれる。そのまま甘い表情で見つめられれば、志歩の口からも甘い響きが流れ出る。
「……悟さん」
見つめ合ったまま、ゆっくりと近づいていく二人の距離。息遣いも聞こえそうなほど、間近に悟の顔がある。そこからさらに悟が近づいてくるのを感じ、志歩はそっと目を閉じた。
二人の関係が一歩進むことを期待しながら。
引き締まったフェイスラインと少し浮き出た喉仏。眉と目の際は、横から見るとなぜか少しシャープな印象に。正面からではわからない男らしさをその横顔に感じて、志歩の瞳は次第に悟に釘付けになる。
「まったく。視線がかわいすぎて困るな」
悟の言葉でようやく見つめていたことに気づく。先ほどと同じように視線を逸らすも、唐突に手を握られて、また視線を悟に戻してしまった。
「っ」
ばちりと視線が合う。熱を持ったように感じられる悟の視線から逃れられない。エレベーターが上昇するごとに、志歩の心拍数も上昇する。ドキドキとして少し苦しいのに、目が離せない。
そうして志歩の瞳にも熱が帯び始めた頃、エレベーターが最上階へ到着したことを告げてきた。
握った手はそのままに、少し強いくらいの力で引かれていく。廊下をずんずんと進み、あっという間に二人の家に到着したかと思うと、志歩の体はグッと玄関の中へ引き込まれた。
その勢いのままに悟に抱きしめられる。
「っ、悟さん?」
「ごめん、少しだけ」
懇願するような声で言われれば、もうされるがままになるしかない。志歩はそっと悟に腕を回して、自分からも抱きしめる。
玄関先で抱きしめ合うのはまるで親密な恋人のようで、それがとてもむず痒くもあり、嬉しくもあった。
悟に包まれている心地よさから、志歩はほーっとため息に似た息をこぼす。口から息が漏れ出すその音は、なぜか志歩からだけでなく、悟の方からも聞こえてきた。
「はあ、志歩さんがかわいすぎて、僕はおかしくなってしまいそうだよ」
その台詞と共に体が離れたかと思うと、今度は頬を優しく包み込まれる。そのまま甘い表情で見つめられれば、志歩の口からも甘い響きが流れ出る。
「……悟さん」
見つめ合ったまま、ゆっくりと近づいていく二人の距離。息遣いも聞こえそうなほど、間近に悟の顔がある。そこからさらに悟が近づいてくるのを感じ、志歩はそっと目を閉じた。
二人の関係が一歩進むことを期待しながら。