セカンドマリッジ ～病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました～

　二人はそのまま寄り添いながら歩いていく。

　すると、しばらくして広場が見えてきた。賑やかな声も聞こえてくる。

　何をしているのだろうとよく目を凝らして見れば、家族連れの利用者がバドミントンで遊んでいるようだった。母親が二人の子供を相手に奮闘している。

　子供たちのキャッキャとはしゃぐ声を聞いているとこちらまで楽しくなってくる。

「なんだかとても楽しそうだね」
「ですね。お母さんと思いきり遊べて楽しいんでしょうね」

　微笑ましい光景に悟と一緒に笑みをこぼす。

「僕たちもやってみる？」
「えっ、私と悟さんが？」

　二人でバドミントンをするところがまったく想像できない。いい年した二人がというのもあるが、悟が遊んでいるところが想像つかない。

　しかし、悟はやる気のようだ。

「僕と志歩さん以外に誰がいるの？　こういうところに来たなら、思う存分楽しまないと。どうする？」
「ふふ、じゃあ、やりましょう。久しぶりなので、下手でも許してくださいね」