セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 悟は唇の代わりに額を寄せ、にこりと微笑んでいる。

「僕たちの二度目の初めてのキスだね」

 初めてを強調されると照れくさい。けれど、悟もそれを意識してくれていたのだと思うと嬉しかった。

 志歩は嬉しさでにやけてしまいそうな顔を誤魔化すように、少し俯き加減で照れ隠しの言葉を口にする。

「……悟さんだけ二度目なんてずるいです」
「じゃあ、二度目の、二度目のキスもする?」

 聞いたことのない言葉に笑いが漏れる。

「ふふ、ややこしい」
「確かに。おかしな日本語だね」

 二人して声を出して笑い合う。その言葉を考えれば考えるほどおかしい。

 でも、二度目の二度目のキスもしたいかと問われれば、答えは一つしかない。

 志歩は笑いを落ち着かせると、小さな声で問いに答える。

「二度目もしたい……ううん、忘れた分だけ、してください」
「いいよ」
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