セカンドマリッジ ~病室で目覚めたら、夫と名乗るイケメン社長との激甘夫婦生活が始まりました~
 二つのベッドに志歩と悟それぞれが入る。ベッドは隣り合っているものの、いつも同じベッドで眠っているから、とても遠く感じられる。

 想いが通じ合ったばかりなのにこれでは寂しくて、志歩は隣のベッドに横たわっている悟をじっと見つめる。

 悟も同じようにこちらを見ている。

「志歩さん、こっちに来る?」

 思いが通じたことが嬉しくて、志歩はにこりと笑って頷き、悟のベッドへと入り込む。

 いつもよりも近い距離で、悟と向き合って横たわってみれば、その親密な距離感に志歩の心はみるみる満たされていった。

「そんなににこにこして。本当に志歩さんはかわいいな」

 その言葉も、志歩の髪を撫でる手も、すべてが甘い。うっとりとして、悟から与えられる甘さに浸る。

「今日はもう少し志歩さんを近くに感じたいな。抱きしめてもいい?」

 あれだけキスをしておいて、なぜかここで遠慮している悟がおかしい。ベッドの上だから気を遣ってくれているのだろうが、その遠慮は少しも必要ない。

 志歩はくすくすと笑いをこぼしながら答える。

「いいに決まっています」
「じゃあ、おいで」

 広げてくれる腕の中に、躊躇わずに入り込む。ベッドの中で抱き合う心地よさに、志歩はとろけていく。締まりのない顔で悟と目を合わせれば、愛の囁きが与えられる。

「好きだよ、志歩さん」
「私も好き。大好きです」

 悟の胸元に顔をすり寄せて甘える。あなたが好きだと伝えるように頬ずりすれば、悟も愛を伝えるように志歩の頭を撫でてくれた。

「今日はいい夢が見られそうだね」
「はい。きっと、とってもいい夢だと思います」

 これだけ幸せな気持ちになっているのだから、それはそれはいい夢を見ることだろう。志歩は間違いないと確信しながら、深い深い眠りに落ちていった。
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