俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
研吾は、優依の話を聞いて最初の印象と随分違うことに驚いた。

きっと何不自由なく育てられたお嬢様だと思っていた。

マリと同じ学校と言う事は、お嬢様が通うという有名な学校だったからだが、優依から感じる雰囲気も明るくて人懐っこくて誰にでも愛される太陽のような人だと思ったのだ。

研吾に媚びることもなく純粋に仕事として妖精を作ることに一生懸命になってくれる姿勢が嬉しかった。

優依は遅くなったのは見積もりや資料作りと言ったが半分以上は研吾が急に頼んだ妖精の件に違いない。

なにせ、時間がないのだそれも承知していて無理を言ってることは分かっている。

でもそれをおくびにも出さず研吾が責任を感じないように気遣ってくれたのだ。

マリと言い優依と言い二人の女性は自分に寄って来る研吾の容姿や地位や金目当ての女達とは全く違う。

きちんと仕事として向き合える信頼できる女性だと改めて優依を認めた研吾だ。

その上美人で大きな目はくりくりとよく動き表情も豊かで一緒にいると楽しくて何時間でも話していたくなる。
そんな風に思った女性は初めてだ。

研吾は自分の思わぬ心の変化に戸惑いつつ、真夜中のビジネス街を歩いていた。

研吾の一人暮らすマンションはすぐそこなのだ。

会社から歩いて10分と少しゆったり歩いて15分という距離だ。

研吾は一人っ子で、父親も一人息子だった為母方の従妹が二人いるだけなのだが、二人とも女で小さい頃はよく遊んだが、歳も近く思春期になるとそんな従妹たちも鬱陶しく感じるようになっていった。

あまりに女にアプローチされるので女嫌い気味だ。

男と忌憚なく付き合っているほうが気が楽なのだ。

だから気の置けない友達は大事にする。

なのでマリや優依がお互いを大切に思う気持ちがとてもよく分かる。

研吾自身の親友の恋人でありまたもう一人の親友の妹でもあるマリの事は、恋愛感情関係なく一人の女性として大切に思っている。

そんなマリの親友の優依もまた大切にするべき女性だと肝に銘じる研吾だった。
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