俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
研吾はシンガポールから帰ると仕事始めで年始のあいさつ廻りや反対にやってくる人たちの応対に追われていた。

2月には役員会がある。そこで研吾の副社長として昇進の話が可決されるだろう。

東京のホテルはルミエールの妖精でかなりの収益が上がり、先日の決算では前年の30%増しの驚異的な数字をたたき出した。

ルミエールの妖精のきっかけを作ってくれたマリや色々なアイデアを出してくれる優依のお陰でもある。

今でもルルミエールの妖精の威力は健在だ。

ホテル・ラ・ルミエール東京のイベントは夏休みの子供向けのものとクリスマスイルミネーションのカップル向けのものが定番になるだろう。

国内の大阪や札幌のホテル・ラ・ルミエールでも、ルミエールの妖精を展開していく予定だ。

その舵取りを副社長になる研吾に任せようという事なのだ。

新しく沖縄の恩納村にホテルを建設する話もありそれも、研吾が中心になって引っ張っていかなければならない。

そのどれにも、優依が必要だ。

副社長になれば秘書が二人付く。

秘書室の女性秘書たちが研吾の第二秘書を狙っているのはよく分かっているし、秘書室長にも打診されているのだが研吾は秘書室の女性は考えていないと言ってある。

優依を第二秘書にしたいと言うひそかな希望があるからだ。

専務時代を支えてくれた第一秘書の橋本は何回か優依にもあっていて研吾がそう言うと “優依さんが来てくれるなら頼もしいですね“と言っている。

優依の発想力や提案力それを形にしていく行動力に研吾は全幅の信頼を寄せている。

優依が秘書として側にいれば、優依に近づく男どもを牽制できるし優依を堕としたい研吾には好都合なのだ。

それに優依がそばにいれば研吾のやる気スイッチが入るし何より癒されるのだ。

公私混同も甚だしいが、研吾は何としても優依を手に入れるつもりだ。

特に優依の母親が命懸けで助けたという佐藤健一の存在は気に入らない。

優依は鬱陶しいと言っているが、今一番優依の近くにいる男だ。

気になるのは当然だ。
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