俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
優依は今日4月に新しく入ってくるフレッシュな後輩の教育係を上司に命じられた。

四歳年下の男の子の教育担当をすることになったのだ。

まだ二月の中旬なので時間は充分あるのでカリキュラムなどはまた後日話があるそうだ。

優依はとうとう自分にも教育係が回ってくるようになったのだとちょっと落ち込んだ。

人を導くのはあまり得意じゃないが、自分も導いてもらって今があるのだ。

順番なら仕方がないだろうとため息をついた。

この頃またため息がよく出る。

研吾と仕事をしていた時は忙しいのもあったし、仕事とは関係ないことでも相談されれば色々アイデアを出していたので生き生きと毎日を過ごしていた気がする。

そして、もう一つ頭痛の種もある。健一だ。

健一は相かわらず優依に付きまとっていたのだが、最近親の会社に戻るように言われたらしく、優依に一緒に佐藤商事に行って結婚を
視野に付き合ってほしいと真剣にアピールしてきたのだ。

もちろん即お断りしたら、じゃあもう一年優依に振り返ってもらえるように頑張ると言ったので、何年待ってもらっても結果は変わらないと言っても聞き入れてはくれないので少々困っていた。

研吾との仕事を通じて刺激を受けた優依は今の会社に魅力を感じなくなっていて、その辺も悩んでいたのだ。

自分はクリエイテイブな事が好きなのだと、この頃つくづく思うのだ。

研吾との仕事を通して知ったのだが、イベントを計画して準備をしそれを実行して成功させる。

それが成功したときの達成感と高揚感は半端ない。

その為に頑張った時間、試行錯誤で後戻りをしながら少しずつでも前に進む、そんな日々が充実していて楽しかった。
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