俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
そんなことを考えていると、研吾から連絡が来て、その日研吾に夕食に誘われた。

連れていかれた銀座の鮨屋で、研吾が今度副社長になるのでその第二秘書をやらないかと驚きの提案をしてきた。

大阪や札幌のホテル・ラ・ルミエールの底上げと今度あたらしく作る沖縄のホテルの立ち上げを命じられているので優依のアイデア力や行動力を活かしてほしいと言われたのだ。

その話自体はすごくやる気になるので受けたいのだが、研吾との関係を考えると二人が別れた後上司と部下の関係性が微妙になるのではないかと思うと踏み込めない。

そう言うと研吾は

「何言ってんだ。
俺はお前の最初で最後の男なんだ。
お前は俺の最後の女なんだから、
別れるとかそんなこと考えるな、
馬鹿か」

と言われてしまった。

それはどんな意味なのか今いちよく分からないけれど、優依の性格からして先の事をうじうじ心配して目の前の事を判断するのは違う気がするので、その時はその時で考えればいいかといつもの優依の思考回路になる。

それならば返事はOK一択なのだ。

「今佐藤君からも、一緒に佐藤商事に
行ってくれないかと言われていて断ったら
あと一年は優依を口説き落とすのに頑張る
と言われて困っているの。
何年待ってもらっても良い返事はできない
と言ってるんだけど私が辞めて
結城グループに行けば諦めるよね」

「そんなことで決めるな。
仕事がやりたいかどうかだろ。
結城グループで俺と一緒に新しいホテルを
立ち上げるプロジェクトや既存のホテルの
底上げをやりたいかどうかじゃないか、
どうなんだ」

相変わらずの俺様発言だが、言っていることは間違っていない。

「うん、やりたい」
< 32 / 102 >

この作品をシェア

pagetop