俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
全くマイペースもいいところだ、でも本当に憎めない人だ、嬉しすぎて結城家の父母をはじめ近しい人にはきっと言いふらしたのだろう。

結城家だけでなくきっと自分の友達にも自慢したに違いない。

優依は心して出産まで過ごさないといけないと気を引き締めた。

流産や早産とかになればみんながっかりして爺様や優依の祖母は寝込んでしまうかもしれない。

爺様が祖母の所に行く前に優依は自分で電話をかけた。

祖母には自分から報告したかった。

祖母は電話の向こうで泣いていた。

良かった良かったと言って、これでまた寿命が延びたわと、爺様と同じことを言っている。

優依がそう言って笑うと祖母も笑って、年寄りにとっては命の誕生は途轍もなくうれしくて奇跡的な事なのよと言うので、しんみりしてしまった。

じゃああと2~3人は頑張るから、長生きしてねと言うと、横で運転中の研吾が嬉しそうに、ガッツポーズをしている。

任せておけと言う意味なのだろう。

頼もしい旦那様だ。

さっき、爺様がそっちに行ったと伝えるとお茶の準備しないとと言って電話を切った。

「優依、皆で大騒ぎだったな。
体調悪いのにすまないな。爺さんが一番
張り切っていたが、まさか筒抜けに
なってるなんて思っていなかったよ。
油断も隙も無い爺さんだな」

「でも、皆に待ち望んでもらえて
この子は幸せね」

なんてゆったり構えていたのはその後の2週間ぐらい迄だった。
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