悪辣外科医、契約妻に狂おしいほどの愛を尽くす【極上の悪い男シリーズ】
彼が普段はあまり観ないという恋愛映画を楽しんでくれたのがとにかく嬉しかったし、安心した。ついつい饒舌になってしまう。
「再会のシーンはきゅんとしてしまいました。主演の彼が本当にカッコよくて」
「……璃子さんって、ああいう男性がタイプ?」
あまりにも浮かれていたせいか、真宙さんがプッと吹き出しながら尋ねてくる。
「あ、いや……あくまで芸能人として。現実とは違いますし」
「好みなんだ」
「いやいや、大事なのは顔じゃなくて心ですからっ」
「冗談だよ、芸能人に嫉妬したりしないから大丈夫」
嫉妬だなんて。ちなみに、主演の彼より真宙さんの方がさらにカッコいいですよ、とは言えない……。
むしろ彼はどんな女性が好みなのだろうか。私と真逆だったらどうしよう。
「……真宙さんは、どんな女性がお好きですか?」
「僕は璃子さん一択だよ」
そうきたか。思わず赤面して目線を逸らす。
「っ、そういう意味ではなくてですね」
たまに恐ろしいくらいの褒め言葉を恥ずかしげもなく言いのけるところは、本当にすごいと思う。やっぱり色男の素質がありそうだ。
不意に彼があらたまって「ねえ璃子さん」と尋ねてきたので、私はちらりと目線を彼に戻した。
思いのほか真剣な顔がそこにあって、私は姿勢を正す。
「もしよければなんだけど。もう少し距離を縮めてみない?」
「……と、言いますと」
「再会のシーンはきゅんとしてしまいました。主演の彼が本当にカッコよくて」
「……璃子さんって、ああいう男性がタイプ?」
あまりにも浮かれていたせいか、真宙さんがプッと吹き出しながら尋ねてくる。
「あ、いや……あくまで芸能人として。現実とは違いますし」
「好みなんだ」
「いやいや、大事なのは顔じゃなくて心ですからっ」
「冗談だよ、芸能人に嫉妬したりしないから大丈夫」
嫉妬だなんて。ちなみに、主演の彼より真宙さんの方がさらにカッコいいですよ、とは言えない……。
むしろ彼はどんな女性が好みなのだろうか。私と真逆だったらどうしよう。
「……真宙さんは、どんな女性がお好きですか?」
「僕は璃子さん一択だよ」
そうきたか。思わず赤面して目線を逸らす。
「っ、そういう意味ではなくてですね」
たまに恐ろしいくらいの褒め言葉を恥ずかしげもなく言いのけるところは、本当にすごいと思う。やっぱり色男の素質がありそうだ。
不意に彼があらたまって「ねえ璃子さん」と尋ねてきたので、私はちらりと目線を彼に戻した。
思いのほか真剣な顔がそこにあって、私は姿勢を正す。
「もしよければなんだけど。もう少し距離を縮めてみない?」
「……と、言いますと」