怪盗が最後に盗んだもの
「フローレンスは知らないと思うけど、僕は小さい頃から君を知っているんだ。屋根裏にいた君をこっそり見たことがある。その時からずっと思っていたんだ。すごく綺麗な子だなって」

怪盗シャハルの言葉にフローレンスの顔に熱が集まる。人から褒められたことなど一度もなかったのだ。それと同時に眠気が襲ってくる。

「今日は刑事に変身して演技したり、色々と疲れたでしょ?眠っていていいよ。家に着いたら僕がキスで起こしてあげるから」

「フフッ……。何ですかそれ……」

フローレンスは笑った後、ゆっくりと目を閉じる。数秒後には寝息が怪盗シャハルの耳に届いた。

「おやすみ。僕の眠り姫」

怪盗シャハルはそっと微笑み、やっと手に入れることができた宝石にそっと口付けを落とした。









< 15 / 15 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

浅葱と萌葱の検死報告〜ラスト・ドレスを纏ったシンデレラ〜

総文字数/2,881

ミステリー・サスペンス7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人はいつか死を迎える。 事故死、病死、老衰。そして殺人。 様々な理由で人は命を落とす。そして、その死について調べる職業も存在する。 遺骨の身元や死因を特定するのが、法人類学者の仕事だ。 ※本作はフィクションです。実際の事件や団体には関係ありません。主人公と準主人公が英語を話している時は、敬語表記となっています。
恐怖探偵団と魔法の世界

総文字数/23,912

ホラー・オカルト56ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魔法の世界。そんなものがあるなんて、知らなかった。でもそんな世界にも、裏の顔がある。 「私は諦めないわ。だって、こんなところで終わりたくないもの」 私も、諦めたりなんかしない。
劣等生と光の花束〜ある魔女の秘密〜

総文字数/147,454

ファンタジー321ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ずっと、自分の居場所なんてないと思ってた

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop