身代わり聖女になったら、なぜか王太子に溺愛されてます!?
ベルナンの薬液の効果が現れ始めたのは、飲み始めて三日後のことだった。アルナの薬液を飲んだ患者の熱は三日ですっかり下がり、それに比べ、リュミラやサリナンの薬液を飲んだ患者が回復に向かったのは、それから二日後だった。
「あきらかに、違いがありますな」
「ええ、本当に。ルーゼに効果があるのは、どの薬液でも回復することで証明されましたね。その上、アルナとの組み合わせでは、効果の出方がとても早いです」
エリシアは興奮しながらそう言った。
「早速、カイゼル様にご報告するとしましょう。大変お喜びになるはずです」
「はい。ビクターさんがそろそろいらっしゃるはずです。カイゼル殿下に知らせてもらいましょう」
「いえいえ、エリシア様が宮殿へお戻りになり、カイゼル様にお伝えください」
「私が? ビクターさんはお忙しいかしら」
いつもビクターは昼間にやってきて、患者の様子を確認し、カイゼルへ報告しているのだが。
「もう患者たちは大丈夫です。カイゼル様の方が具合を悪くしておられると聞きます。はやく戻って差し上げるのがよろしいでしょう」
「殿下が具合を? 無理をしているのでしょうか?」
カイゼルは我が身を犠牲にして民のことを考えすぎるところがある。首をかしげると、ベルナンはなぜか、ほほえましそうにこちらを見つめてくる。
「世には恋煩いという病があるのですよ。エリシア様がいらっしゃれば、たちまち良くなってしまうでしょう」
「恋……」
ようやく、ベルナンが何を心配しているのか気づいて、エリシアが真っ赤になると、老薬師はそれはそれはおかしそうに声を立てて笑った。
「あきらかに、違いがありますな」
「ええ、本当に。ルーゼに効果があるのは、どの薬液でも回復することで証明されましたね。その上、アルナとの組み合わせでは、効果の出方がとても早いです」
エリシアは興奮しながらそう言った。
「早速、カイゼル様にご報告するとしましょう。大変お喜びになるはずです」
「はい。ビクターさんがそろそろいらっしゃるはずです。カイゼル殿下に知らせてもらいましょう」
「いえいえ、エリシア様が宮殿へお戻りになり、カイゼル様にお伝えください」
「私が? ビクターさんはお忙しいかしら」
いつもビクターは昼間にやってきて、患者の様子を確認し、カイゼルへ報告しているのだが。
「もう患者たちは大丈夫です。カイゼル様の方が具合を悪くしておられると聞きます。はやく戻って差し上げるのがよろしいでしょう」
「殿下が具合を? 無理をしているのでしょうか?」
カイゼルは我が身を犠牲にして民のことを考えすぎるところがある。首をかしげると、ベルナンはなぜか、ほほえましそうにこちらを見つめてくる。
「世には恋煩いという病があるのですよ。エリシア様がいらっしゃれば、たちまち良くなってしまうでしょう」
「恋……」
ようやく、ベルナンが何を心配しているのか気づいて、エリシアが真っ赤になると、老薬師はそれはそれはおかしそうに声を立てて笑った。