身代わり聖女になったら、なぜか王太子に溺愛されてます!?
「そうだ。まず一つ目に……ルルカ」
カイゼルの視線がいきなり、エリシアの後ろに向けられる。
「えっ! 私っ?」
飛び上がって驚くルルカは、マルナにたしなめられて、おずおずと前に出てくる。
「そうだ。左にほくろのおまえの方だ。うっかり見間違えそうになるが、患者の世話が得意だと豪語していた娘だな?」
カイゼルはいつの間にか、ルルカとマルナの見分け方を身につけていたらしい。
「はい。で、殿下のご記憶に留めてくださり、光栄にございます」
ルルカは使い慣れない言葉を必死に絞り出し、緊張を隠しきれずにエプロンを握りしめた。
「実は、療養所を王宮研究所の直轄とし、さまざまな病に苦しむ民を受け入れる病院とすることにした。すでに、各地から問い合わせが多数あり、ノアリエル病院は人手が足りなくて困り果てている。ルルカ、おまえには病院で働いてほしい」
「私が、病院に?」
「看病が得意なのだろう? 任せられるか?」
「あっ、はい……」
ルルカはきょろきょろと目を動かし、マルナとうなずき合うと、背筋を伸ばす。
「喜んで務めさせていただきますっ」
「なるほど。威勢がいいようだ。頼んだぞ。次に、マルナ」
カイゼルは満足そうにうなずくと、マルナに視線を移す。
「マルナ、おまえは理知的で修道女としてシムアに置いておくには惜しいとエルダから聞いた」
カイゼルの視線がいきなり、エリシアの後ろに向けられる。
「えっ! 私っ?」
飛び上がって驚くルルカは、マルナにたしなめられて、おずおずと前に出てくる。
「そうだ。左にほくろのおまえの方だ。うっかり見間違えそうになるが、患者の世話が得意だと豪語していた娘だな?」
カイゼルはいつの間にか、ルルカとマルナの見分け方を身につけていたらしい。
「はい。で、殿下のご記憶に留めてくださり、光栄にございます」
ルルカは使い慣れない言葉を必死に絞り出し、緊張を隠しきれずにエプロンを握りしめた。
「実は、療養所を王宮研究所の直轄とし、さまざまな病に苦しむ民を受け入れる病院とすることにした。すでに、各地から問い合わせが多数あり、ノアリエル病院は人手が足りなくて困り果てている。ルルカ、おまえには病院で働いてほしい」
「私が、病院に?」
「看病が得意なのだろう? 任せられるか?」
「あっ、はい……」
ルルカはきょろきょろと目を動かし、マルナとうなずき合うと、背筋を伸ばす。
「喜んで務めさせていただきますっ」
「なるほど。威勢がいいようだ。頼んだぞ。次に、マルナ」
カイゼルは満足そうにうなずくと、マルナに視線を移す。
「マルナ、おまえは理知的で修道女としてシムアに置いておくには惜しいとエルダから聞いた」