身代わり聖女になったら、なぜか王太子に溺愛されてます!?
エリオンは息をつく。繰り返す病の見えない先行きに困り果てているようだ。
「三ヶ月……。三ヶ月、再燃しなければ、大丈夫なんですね」
「目安にはなるでしょう」
「では、三ヶ月後に希望が持てますよね」
エリシアが明るく言うと、エリオンは柔らかな笑みを浮かべる。
「……本当に、そうですね。エリシアさんの言葉には、不思議と信じたくなるものがありますね。それでは……、あちらの方から順に様子をうかがっていきましょう」
エリオンは辺りを見回して、入り口近くのベッドを指差すと、横たわる青年のもとへまっすぐ向かった。
「エリシアさんはまだお一人で看病はされていませんね?」
「はい。毎日、サイモン様について看ていたので、今日から一人で看病するように言われています」
「なるほど。では、簡単に基本的なことをお話しますね」
エリオンはそう言うと、ベッドの脇にかがみ込み、仰向けになる青年のひたいに触れる。
「熱のある方には、毛布を。息が苦しいという方には、リビア様がお作りになった薬用の布を胸に貼ってください。食欲のある方には、水や薬草茶を少しずつ……」
つぶやくように言いながら、熱で苦しそうな青年の胸の上へ草色の液体に湿らせた布を乗せ、寒くないように毛布をかぶせて整えた。青年はほんの少し楽になったような表情をしたあと、眠りにつく。
「目覚めたら、水を差し上げてください」
「はい、わかりました」
「では、次はあちらの女性を。エリシアさん、やってみてください」
エリシアは力強くうなずくと、この数日、サイモンから学んだことを思い出し、エリオンの助けを借りながら、まだ一人で食事ができない女性の衣服を整え、水を飲ませた。
「三ヶ月……。三ヶ月、再燃しなければ、大丈夫なんですね」
「目安にはなるでしょう」
「では、三ヶ月後に希望が持てますよね」
エリシアが明るく言うと、エリオンは柔らかな笑みを浮かべる。
「……本当に、そうですね。エリシアさんの言葉には、不思議と信じたくなるものがありますね。それでは……、あちらの方から順に様子をうかがっていきましょう」
エリオンは辺りを見回して、入り口近くのベッドを指差すと、横たわる青年のもとへまっすぐ向かった。
「エリシアさんはまだお一人で看病はされていませんね?」
「はい。毎日、サイモン様について看ていたので、今日から一人で看病するように言われています」
「なるほど。では、簡単に基本的なことをお話しますね」
エリオンはそう言うと、ベッドの脇にかがみ込み、仰向けになる青年のひたいに触れる。
「熱のある方には、毛布を。息が苦しいという方には、リビア様がお作りになった薬用の布を胸に貼ってください。食欲のある方には、水や薬草茶を少しずつ……」
つぶやくように言いながら、熱で苦しそうな青年の胸の上へ草色の液体に湿らせた布を乗せ、寒くないように毛布をかぶせて整えた。青年はほんの少し楽になったような表情をしたあと、眠りにつく。
「目覚めたら、水を差し上げてください」
「はい、わかりました」
「では、次はあちらの女性を。エリシアさん、やってみてください」
エリシアは力強くうなずくと、この数日、サイモンから学んだことを思い出し、エリオンの助けを借りながら、まだ一人で食事ができない女性の衣服を整え、水を飲ませた。