身代わり聖女になったら、なぜか王太子に溺愛されてます!?
肩をトントンと叩かれて、ハッとまぶたをあげる。心配そうなエリオンと目が合う。壁に背をつけて座り込み、そのまま眠ってしまっていたようだ。
「私……、また寝ちゃって……ごめんなさい。すぐに看病を……」
すぐさま立ち上がり、患者のもとへ行こうとすると、エリオンに肩をつかまれる。
「待ってください。ずいぶん疲れているのでしょう。エリシアさんは部屋へ戻って休んでください」
「でも……、みなさん、頑張ってるので」
ほかの修道士たちだって同じだ。みんな睡眠時間を削って働いている。自分だけベッドでゆっくり休むなんてできない。
「安心してください。今日は新たな修道女がふたり、手伝いに来てくれましたから」
「本当ですか?」
「はい。シムアのエルダ様が許可をくださったんですよ」
エリオンはうれしげな笑みを浮かべる。
「えっ、シムアって? じゃあ、もしかして……」
エリシアが大聖堂の入り口へ目を向けたとき、ひとりの修道女がこちらに向かって手を振った。
「エリシアっ! エリシア!」
「ちょっと、ルルカ。静かにしなさい」
大声をあげるルルカを、あきれたようにマルナが叱る。
「ルルカに、マルナ……っ」
とっさに、エリシアは走り出していた。懐かしい顔の二人が笑顔でこちらを見ている。次第に涙があふれてきて、彼女たちの笑顔がにじんで見えなくなったときには両手を広げて抱きついていた。
慣れない大聖堂での生活だったけど、ずっとやれることをやってきただけだった。そんな毎日でも、ふたりに会ったら、ずいぶん頑張っていたんだと気づいた。
「私……、また寝ちゃって……ごめんなさい。すぐに看病を……」
すぐさま立ち上がり、患者のもとへ行こうとすると、エリオンに肩をつかまれる。
「待ってください。ずいぶん疲れているのでしょう。エリシアさんは部屋へ戻って休んでください」
「でも……、みなさん、頑張ってるので」
ほかの修道士たちだって同じだ。みんな睡眠時間を削って働いている。自分だけベッドでゆっくり休むなんてできない。
「安心してください。今日は新たな修道女がふたり、手伝いに来てくれましたから」
「本当ですか?」
「はい。シムアのエルダ様が許可をくださったんですよ」
エリオンはうれしげな笑みを浮かべる。
「えっ、シムアって? じゃあ、もしかして……」
エリシアが大聖堂の入り口へ目を向けたとき、ひとりの修道女がこちらに向かって手を振った。
「エリシアっ! エリシア!」
「ちょっと、ルルカ。静かにしなさい」
大声をあげるルルカを、あきれたようにマルナが叱る。
「ルルカに、マルナ……っ」
とっさに、エリシアは走り出していた。懐かしい顔の二人が笑顔でこちらを見ている。次第に涙があふれてきて、彼女たちの笑顔がにじんで見えなくなったときには両手を広げて抱きついていた。
慣れない大聖堂での生活だったけど、ずっとやれることをやってきただけだった。そんな毎日でも、ふたりに会ったら、ずいぶん頑張っていたんだと気づいた。