それは麻薬のような愛だった
「交流会なんて言ってたけど、実際は合コンなんだろ?本当に何も無かったのか?」
そう聞いてきた颯人は真顔で、雫は眉を下げて笑った。
「そうだね、合コンだった。…けど本当だよ。人数合わせで誘われただけで、他意は無いよ」
「……」
「…えっと…久しぶりだね。…その…元気だった?」
「…ま、見ての通りだよ」
「そっか…」
再び沈黙が流れる。友人だと言ったが故におそらく山中は気を利かせてくれたのだろうが、余計なお世話だった。
できれば颯人には、颯人にだけは、会いたくは無かった。
沈黙を続け顔を落としていると、颯人の座る方から長いため息が聞こえてきた。
「…あの人はやめといたほうがいいよ」
「え?」
不意にかけられた言葉に顔を上げる。颯人は水を飲みながら、感情の読めない口調で続けた。
「なんで合コンなんか行ったか知らないけど、あの人彼女いるよ、確か」
「えっ、そうなの?」
思わず声を上げてしまい、颯人は眉を寄せた。