あなたの姫は私だけ
「そうかな?」

「私は…もう、何年も前から撫でられることなんてなかったから…」

「お母さんとかにも…?」


お母さん、か…

受験前まではよく撫でてくれたっけ…


「まぁ、色々ありまして」

「んー、深く聞かない方がいい?」

「そうですね…あまり話したくないです」

「そっか。泣いてた理由も、聞かない方がいいか」

「すみません」


こんなに親切にしてくれるのに、申し訳ないけど話したくない。

話したところで何も変わらないし…


「じゃあ、帰る?」

「あ、えっと…」


帰りたくない。

今はお母さんに会うのが怖い…


「帰りたくなさそうだな」

「はい…」

「でもお前、未成年じゃん?」


お前…え???????

この人、さっきとキャラ変わってない?


いきなり、お前呼ばわりされて驚いた。
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