愛は花あられ

そして、次の日の朝。

目が覚め、ふと横を向いて見ると、朝が弱い師道社長はまだ眠っていた。

わたしたちは、同じ寝室に寝てはいるが、ベッドは別で間にサイドテーブルを挟んでベッドを並べて寝ているのだ。

時刻を確認すると、6時35分。

香川さんが迎えに来るのが8時半だから、まだ時間に余裕はあるけど、起きてゆっくり準備でもしよう。

そう思いベッドから出ると、わたしはまず朝イチで水分補給をして、それから洗面所へ向かった。

洗顔をし、肌を保湿して、歯を磨く。

そして、寝癖を直そうとヘアアイロンを棚から出そうとした時だった。

「おはよう、妃都。」

そう言って、師道社長が後ろから抱きついてきた。

わたしは驚き、「し、師道社長。おはようございます。今日は早い起床ですね。」と言った。

「起きたら、横に妃都が居なかったから。」

師道社長はそう言って、わたしの肩に顔を乗せた。

それから耳にキスをしてきたのだ。

「ひゃっ!」

わたしが大袈裟に反応し、耳を赤く染めると、師道社長は「あれ?妃都って、もしかして耳弱い?」と言ってきた。

は、恥ずかしい、、、わたしとしたことが、、、
変な声を上げてしまった。

< 15 / 64 >

この作品をシェア

pagetop