愛は花あられ
わたしの偏見だけど、"社長"という人たちは偉そうにする人ばかりだと思っていた。
妻には専業主婦を強要し、家政婦のような扱いをして、ソファーに座ったまま動かず、あれ持って来いこれ持って来いばかりで、食事を作っても文句ばかりで感謝がない。
そんな人たちばかりだと思っていた。
でも、師道社長は違う。
わたしのことになると心配性になって、わたしの信頼を得る為に必死で、残業がない日は一緒にキッチンに立って料理を作ってくれて、わたしが作る普通の料理を「大好き」だと言ってくれる。
男性不信から、わたしは頑なに師道社長のことを見ようとせず、背中を向け続けて来たけど、、、それでも師道社長は、わたしと向き合い続けようとしてくれた。
わたしって、実は凄く恵まれてるんじゃない?
そう思ったら、わたしは自然と「ありがとうございます。」と言葉にしていた。
すると、師道社長は「ありがとうございますは、俺の台詞だよ。妃都、いつもありがとう。」と言うと、「さっ、食べよ食べよ!妃都が作るハンバーグ美味いんだよなぁ!」と言いながら、お皿に移したハンバーグを食卓テーブルへと運んでくれた。
そして、食卓テーブルに料理を並べ、二人向かい合って座ったわたしたちは、手を合わせて「いただきます。」と言い、食事を始める。
師道社長は今日も「美味い!」と喜んでわたしの料理を食べてくれた。
食事の後は、師道社長が「俺が洗い物するから、妃都は休んでて!」と言ってくれ、わたしが「わたしがやりますから、師道社長が休んでてください!残業で疲れてるじゃないですか。」と言うと、「そんなに疲れてないよ。妃都だって仕事しながら料理作ってくれてるんだし、後片付けくらい俺にさせてよ!」と言う言葉が返ってきた。
結局、洗い物は師道社長がやってくれたのだけど、何でそんなに優しいんだろう。
周りの友達は、結婚したら旦那の不満を口にする人ばかりなのに、、、
わたしは不満なんて無い。
逆に"契約結婚"だと偉そうにしていた自分の方がタチが悪くて、師道社長に申し訳無いくらいだ。