愛は花あられ
そして、次の日。
わたしは前日に師道社長の帰りが遅かった理由を知る事になる。
わたしはいつものように出社すると、エレベーターに乗り、自分が担当するフロアで降りた。
すると、何やら廊下に社員たちが集まってざわついていたのだ。
何事?
そう思い、社員たちが注目している掲示物を見に行った。
「えっ?」
そこに貼り出されていたのは、人事辞令だった。
"高坂誠太 第二課営業部長を解き、社長秘書を命ず"
"井神香織 社長秘書を解き、受付事務を命ず"
井神さんが社長秘書から一階受付で、誠太が部長から社長秘書?!
どうゆうこと?!
わたしは驚き、エレベーターに乗り直すと、社長室がある階へと向かった。
そして、エレベーターから降りた途端、「師道社長、あの辞令どうゆうことですか?!」という声が聞こえてきた。
これは誠太の声だ。
ふと社長室がある方の廊下を見ると、師道社長と誠太の姿がチラッと見え、わたしは慌てて陰に隠れた。