愛は花あられ
「まさか、本当に秘書を男性に変えるだなんて思いませんでした。」
「俺は嘘なんてつかないよ?それに高坂さんは前々から社員たちから評判が悪くてね、、、人事総務部長の神取さんと"どうしようか?"って話し合ってはいたんだ。それで、部長としての職務を放棄してるなら、秘書にして今まで楽してきた分、俺のそばで頑張ってもらおうと思ってね。」
師道社長はそう言うと、「あとは妃都から、変な虫を遠ざけられるし。」と言ってハハッと笑った。
「さーて、今日は何を作ろうか?」
師道社長はそう言って上着を脱ぐと、寝室に入って行き、クローゼットの中に上着を掛け、ネクタイを外してしまうと、ワイシャツを腕捲くりした。
わたしも上着を脱ぎ、「そうですねぇ、、、卵が余ってるので、オムライスはどうですか?」と言った。
「いいね!じゃあ、今日はオムライスにしよう!俺、先に行って準備してるから、妃都はゆっくり着替えてからおいで。」
「はい、着替え終わったら行きます。」
そして、師道社長は先にキッチンへと向かって行った。
わたしは部屋着に着替えるとエプロンをつけ、キッチンへ向かおうとした。
すると、ベッドの上に置きっぱなしになった師道社長のスマホが振動し始めた。
ふと見ると、番号だけ表示されていて名前は出ていない。
あれ、この番号、、、見覚えがある。
確か、、、井神さんの番号じゃなかったっけ?
そっか、師道社長は電話帳から女性の連絡先を消したけど、拒否設定にしたわけじゃないから向こうからはかかってくるのか。
わたしは師道社長のスマホを手に取ると、それを持ってキッチンへと向かった。