愛は花あられ

師道社長が居ない空間は、何をしていても物足りなくて、わたしはいつもより早めに就寝することにした。

寝室に入り、自分のベッドで眠りに就こうとしたが、何だか落ち着いて眠れず、無意識にふと師道社長のベッドの方を向いてしまった。

少しでも、師道社長を感じたい。

そう思い、わたしは自分のベッドを抜け出すと、いつも師道社長が寝ているベッドへと入った。

師道社長のニオイがする、、、

わたしはいつの間にか、師道社長のニオイを覚えていたのだ。

それから目を閉じると、わたしはいつの間にか眠りに就いていた。


そして、何かの拍子に目を覚ましたわたし。

寝惚け眼でふと視線をズラすと、そこには師道社長の姿があった。

「えっ?!師道社長、なんで?」

わたしは驚き、起き上がった。

サイドテーブルの上に置いてあるデジタル時計で時間を確認すると、時刻は日付を跨ぎ、夜中の1時を過ぎていた。

「妃都に会いたくて、、、一泊しないで帰って来ちゃった。」

そう言って微笑む師道社長。

仕事で疲れているはずなのに、こんな夜中に、わたしに会いたくて帰って来てくれたの?

「わたしも、会いたかったです。」

わたしはそう言うと、自然と師道社長の温もりを求め、初めて自分から師道社長に抱きついた。

その事に師道社長は驚いていたが、「同じ気持ちで良かった。」と呟き、わたしを抱き締め返してくれた。

< 31 / 64 >

この作品をシェア

pagetop