愛は花あられ

「忙しくて、連絡出来なくてごめん。」
「それは分かっていたので、気にしないでください。」
「ホテルに着いたら、妃都に電話しようと思ってたらさ、、、高坂さんが妃都の話をし始めてさ。自分の方が妃都と付き合っていた期間が長いから、自分の方が妃都の事をよく分かってるって、マウント取ってきやがった。」

師道社長はムッとしたようにそう話した。

「ただでさえ、妃都に会いたいの我慢してたのに、そんなこと言われたら今すぐ会いたくなって、、、。」

耳元でそう話す師道社長は、抱き締める腕に力をこめた。

「でもさ、俺は妃都の過去全てを受け止めて、一緒に生きていかなきゃいけないよなって思った。過去も含めて今の妃都が居て、今妃都と一緒に居られてるのは俺なんだから、過去に嫉妬したって意味ないよなって。」

わたしの過去全てを受け止める、、、

さすが、師道社長は器が大きいなぁ。
わたしなんて、、、自分のことばかりで、師道社長の気持ちを無視して冷たくしてきたのに。

だから、わたしも師道社長の過去全てを受け止める覚悟でいなきゃいけないよね。

師道社長を信じてみようって、決めたんだから。

「わたしは、、、いつもそばに居てくれる師道社長が居なくて、、、師道社長の存在が、わたしにとって大きな存在になってきている事に気付きました。」
「え、本当に?」
「はい、、、師道社長が居なくて、寂しくて、、、だから、少しでも師道社長の存在を感じたくて、ここで眠ってしまいました。」

わたしがそう言うと、師道社長は「嬉しい、、、いくらでもここで寝てくれていいよ。」と嬉しそうに柔らかい声で囁いた。

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