愛は花あられ

そして、いつもの朝がくる。

わたしは師道社長よりも先に起きて、身支度を整えていた。

洗面所でスキンケアをしている時、「おはよう、妃都。」と言う声と共に師道社長がわたしを後ろから抱き締めてきた。

あぁ、、、これだ、、、

いつものこの瞬間が、わたしは好きだった。

「おはようございます。」
「よく眠れたかい?」
「はい、安心して眠れました。」
「それなら良かった。」

そう言って、師道社長はわたしの頭にキスをした。

「あれ?頭にキスは怒らないんだね。」
「え、あ、、、」

師道社長の言葉に、段々とわたし自身が師道社長を受け入れ始めていることに気付く。

恥ずかしくなったわたしは、自分の耳を両手で塞いだ。

「んー、耳はまだダメかぁ。でも、頭ならいいんだね。」

そう言って、師道社長は再びわたしの頭にキスをする。

「また一歩、妃都に近付けた気がして嬉しいよ。耳には、、、そのうち、させてね。」

師道社長はそう言うと、鏡越しにわたしに微笑みかけ、リビングの方へと歩いて行った。

"耳には、そのうちさせてね"

耳が弱いって、もうバレてるんだった、、、
どうしよう、、、わたし、その時がきたら、耐えれるかな、、、

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