愛は花あられ
「「カンパーイ!!」」
久しぶりに高校時代からの友人との飲み会の金曜日。
わたしたちは、まず生ビールで乾杯をした。
「はぁ〜、ビール飲むのなんて久しぶり!美味しい〜!」
わたしがそう言うと、「妃都は忙しくて、なかなか飲みに行く機会なんてないんでしょ?何たって部長さんなんだからね〜。」と真由美が言った。
「妃都、凄いよね!部長だなんて!大出世!」
「本当本当。わたしなんて、パートしながら子育てに追われて、もうクタクタ。」
そう言ったのは、友里と梓。
わたし以外の3人も既婚者で、確か子どももいたはずだ。
「わたしなんて全然だよ。わたしは、仕事しながら家事と子育てしてる3人の方が凄いと思う。わたしなんて仕事だけしてればいいんだからさ〜。」
わたしはそう言って、ビールを飲んだ。
「でもさ、部長なんだから部下がたくさんいるわけでしょ?大変だよね。部下のミスは部長が尻拭いしたりするんじゃないの?」
「まぁ、そうだけど、それも部長の仕事の一つだからね。ミスしない人間なんて居ないし。」
「妃都、かっこい〜!」
そんな話しをした次は、それぞれの旦那さんの愚痴が始まった。
服や靴下は脱ぎっぱなし、家事を手伝ってくれない、父親としての自覚が足りない、子どもの面倒をみてくれない、まだ独身気分が抜けてない。
旦那さんへの不満の嵐は止まらず、わたしはひたすら聞き役に徹していた。