愛は花あられ

「わたし、これからは旧姓の雪宮じゃなくて、本名の師道妃都として在籍しても構いません。あと、仕事を休みたくなくて、子どもは産むつもりはないと考えていたので、後継ぎは期待しないでほしいという伝え方をしていましたが、、、子どもの事も前向きに考えてもいいかなって、、、。それから、、、師道社長のこと、わたし信頼しています。こんな背中を向け続けたわたしなんかに、、、師道社長は、ずっと向き合おうとしてくれて、、、わたし、恵まれてるなって、、、」

そう話しているうちになぜか涙が出てきて、わたしは声が震えていた。

そんなわたしを師道社長は抱き締めながら、頭を撫で続けてくれた。

「ごめんなさい、、、今まで失礼な態度ばかりとって、、、。わたし、師道社長のことが好きです。だから、別れたくありません、、、。」

師道社長は、そう言うわたしに「ありがとう、妃都。気持ちを伝えてくれて。」と柔らかい声で言った。

「嬉しいよ、、、妃都から"好き"だなんて言葉が聞けるなんて。幸せだ、、、。それから、俺だって妃都と別れるつもりはないよ?これからもずっと一緒に居たい。条件を無くしたって、妃都を裏切るつもりはないし、妃都が望まない限り、俺から離婚を告げることはない。」

師道社長はそう言ったあと、「条件が無かったことになって、我儘を言わせてもらえるなら、、、」と言うと、わたしの髪をかき上げ、わたしの顔を見つめ「妃都との子どもがほしい。」と言った。

「別に後継ぎを産んでほしいと言っているわけじゃない。純粋に妃都との子どもがほしいんだ。」
「、、、わたしも、師道社長との子どもがほしいです。」
「本当?いいの?」
「はい。子どもができても、仕事は続けたいですが、、、」
「それは構わないよ。俺は仕事をしている妃都が好きだし、育児は二人で協力していけばいい。」

師道社長はそう言うと、涙に濡れたわたしの頬を指先で拭ってくれた。

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