愛は花あられ

「もし、子どもを授かれたら、妃都に似て欲しいなぁ。」
「え!わたしは、師道社長に似て欲しいです!」
「何でだよぉ。妃都に似た方が絶対可愛い!」
「いいえ、師道社長に似た方が絶対可愛いです!」

そんな会話をしながら、わたしたちは休日をまったりと過ごし、夜になれば再び師道社長と身体を重ね、癒しと幸せに満ちた土日はあっと言う間に終わってしまった。


そして月曜日。
また一週間が始まる。

でも、今までとは気分が違う。

わたしは今日から、旧姓の雪宮から本名の師道妃都として、職場でも生きていくことにした。

「雪宮、、じゃなくて、師道部長!この書類に印鑑をお願いします。」

突然の苗字変更に呼び間違えられる事は多かったが、こっちの都合で変えてしまい、他の社員たちには申し訳なかった。

「はい、印鑑ね。」
「申し訳ありません。呼び間違えてしまって、、、」
「気にしないで?こっちの都合で変えたんだから。まだ慣れないかもしれないけど、よろしくね?」

そう言って、わたしは書類に印鑑を押して、部下に返した。

「ありがとうございます。」

すると、営業部に久しぶりに姿を見せる男がやって来た。

「雪宮部長。ちょっとよろしいですか?」

そう言って、やって来たのは誠太だった。

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