愛は花あられ
赤ちゃんは産まれてすぐ産声をあげ、性別は言われていた通り女の子だった。
身長や体重などをはかってもらい、小児科医の診察も受け問題はなく、綺麗に拭いてもらった我が子が腕の中へやってきた時は、心が温かくなり、自然と「可愛い、、、」と言葉が溢れ出した。
そして、初めて涼真さんが我が子を抱いた姿を見た時は、あまりにも愛しすぎて涙が零れた。
家族3人になったわたしたち。
涼真さんとわたしたちは、名前の候補の中にあった中から赤ちゃんの顔を見てから決めようと話していたのだが、我が子の顔を見てわたしたちの意見は一致した。
「あなたの名前は、香都(こと)ですよ〜。」
一日目は幸せいっぱいだったわたしたちだったが、次第に子育ての大変さを実感していく。
しかし、夜中に香都が起きて授乳する時は涼真さんも一緒に起きていてくれ、ミルクを作ってくれたりもした。
オムツ替えは率先してやってくれて、自分も眠たいだろうに「妃都は少し寝なよ。」と香都の見ていてくれて、わたしの睡眠時間を確保してくれたりもした。
育休中ではあるが、涼真さんにはたまに仕事の電話がかかってくることがあった。
それもそのはず。
社長なのだから仕方ないのかもしれないが、家事育児をしながら、時々仕事の電話を受けて、わたしは何だか申し訳なく感じてしまう事もあった。
でも、涼真さんが一緒に居てくれて良かった。
最初からわたし一人での育児だったら、産後うつにでもなっていたかもしれない。
いつもわたしに寄り添ってくれる涼真さんには、本当に感謝しかなかった。