歪んだ月が愛しくて2
「遅くなってすいません」
生徒会室の扉を開けると、そこには既にいつもの3人が揃っていた。
「よお」
「待ってましたよ2人共」
「遅ぇ」
「だから謝ってるじゃん」
「謝って済めば…「警察はいらないんでしょう。はいはい、すいませんでした。次からはもっと早く来ますよ」
「チッ」
おい、舌打ちしたな。
これ以上どうしろって言うんだよ。
「ふふっ、いつの間にか息ピッタリですね」
「どこがですか?全然嬉しくないですよ」
「まあ、そう言わないでやってよ。王様はりっちゃんのコーヒーが飲みたくてウズウズしてたみたいだからさ」
「あ、それで」
「そんなんじゃねぇよ」
「じゃあいらねぇのけ?」
「……いらないとは言ってない」
「素直じゃありませんね」
「本当に…」
飲みたいなら飲みたいって素直に言えばいいのに。
ついでに文句じゃなくて美味いの一言くらい欲しいものだが。
「てか、何で猿はりっちゃんから離れねぇわけ?」
「まるで母猿の背中にくっ付いている子猿ですね」
「え、母猿って俺のことですか?」
「うぜぇからとっとと離れろ」
「嫌だね」
「あ?」
「おや、今日はやけに好戦的ですね」
「反抗期か?」
「ふーんだ。今日は何言われてもいいもんね。俺今チョー幸せだから」
「幸せ?」
「何かあったんですか?」
「いや、特には…」
強いて言えばさっきのあれだが、あの会話でどうして幸せになるのかは分からない。
「えー!リカもう忘れちゃったの!さっき俺に“大好き”って言ってくれたじゃん!」
「あ?」
途端、会長の目付きが変わった。
「ああ、それでですか」
「単純な奴」
「貴方には言われたくないと思いますけど」
「はあん?それどう言う意味よ?」