歪んだ月が愛しくて2
「中でもキョウは白夜叉に相当入れ込んでいる。だから半殺しにされた後も懲りずにお前を捜してるんだ」
「ただの戦闘狂とも言えますけどね」
「とんだキチガイだな」
「全くだ。僕の駒鳥を困らせるなんて相当なお仕置きが必要なようだね」
「総長の言う通り!藤岡くんを困らせるなんてマジで許せねぇ!そんなキチガイ野郎は俺達で返り討ちにしてやりましょうよ!」
「落ち着け。お前に言われなくてもそのつもりだ」
「は?返り討ちって…」
「キョウが退院した以上、いつどこでお前の情報が漏れるか分からない。それに加えてキョウは聖学の人間だ。外の人間と違ってお前と接触する確率が高い上に、万が一接触して何かしら勘付かれる可能性もある。だから最悪のことを想定してお前に護衛を付けることにした」
「だからその護衛って何だよ。必要ないって」
「で、白羽の矢が立ったのが俺達ってわけ。宜しくね」
「宜しくっ!」
「……お願い。人の話を聞いて」
「でももう決定事項だから変えられないよ」
「そのためにずっと準備してたしな」
「準備?……ちょっと待て。俺のこと、いつから知ってたの?」
「「初めから」」
あうち。
何てこった。
じゃあ今まで知らないふりして接してくれてたわけ?
“B2”の仇である、俺に?
(……とんだピエロじゃん)