歪んだ月が愛しくて2
みっちゃんが未空と汐を強制的に黙らせた後、俺達は皆でテスト結果を見に行くことにした。
そこは既に人の群れでごった返していて少し……いや、大分行く気を削がれたが俺達に気付いた他のクラスの生徒達がまるで花道のようにゆっくりと道を開けてくれた。
「……何、この道?」
「そこ突っ込む?別にスルーで良くない?」
「ラッキー。早いとこ行こうぜ」
「やっぱりランキング上位者がいると違うな」
「嫌味か」
「まあ、俺も生徒会メンバーだしね」
「それこそ嫌味なんだけど」
「リカもだよね!」
「俺は全然嬉しくない」
掲示板の前まで辿り着いて祈るように固く目を瞑った。
「……何目瞑ってんのさ?」
でも目を瞑っていたのは俺だけではなかった。
「現実逃避」
「花粉症」
「足元に蟻が…「とっとと上向けや」
みっちゃんのツッコミが俺と未空と汐の3人を一気に現実へと引き戻す。
「もう立夏くんまで往生際が悪いよ」
「いい加減腹括れよ」
「そんなこと言われても…。これで俺の人生が決まるんだよ?」
「そこまで?」
「ただの言い訳だろう」
「じゃあ皆で一斉に見ようよ」
「そうだな。それならどんな結果になっても大丈夫だろう?」
いやいや、何が大丈夫?
何も大丈夫じゃねぇよ。どっちにしろ怖いから。
「よし!俺は見るぞ!どんな現実でも受け止めてやる!」
「汐が壊れた」
「ああ、もう面倒臭い。とっとと見るよ」
「じゃあ行くよ!せーの!」
1学年
1位 S 西川秋緒 498/500
2位 C 御手洗邦光 496/500
3位 C 武藤葵 494/500
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7位 C 風魔頼稀 485/500
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10位 C 日永遊馬 480/500
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21位 C 佐々山希 450/500
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99位 C 藤岡立夏 250/500
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110位 C 仙堂未空 195/500
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140位 C 華房汐 152/500
尚、以下の者は赤点のため補習とする。
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「「よっしゃー!!」」
「喧しいっ!」
「あ、汐罰ゲームじゃん」
「でもギリギリ補習じゃないね」
「本当だ、汐ギリギリ。あっぶな」
「皆で勉強会した甲斐があったね」
「お前は微妙だな」
「それは言わないで…」
ギリギリ三桁は免れたが結果は微妙なものだった。
しかも500点中丁度半分ってある意味凄くない?狙って出来ることじゃなくない?
どっちか言うとこっちを評価してくれれば……はい、してくれないよね、するわけないよね知ってたけど。