歪んだ月が愛しくて2
「ふ、藤岡くんが、応援団んんんっ!?」
「何それ!超格好良いじゃん!」
「てか、エロかわっ!その格好似合い過ぎてて本当ヤバいって!こんな犯罪級にエロ…、じゃなくてカッコイイ藤岡くんを表に出しちゃっていいのかよ!?誘拐されない!?」
「有り得るな。D組の連中とか何するか分かんないし…」
「でも見せびらかしたい!俺達の女神を!」
「お、おおお俺っ!藤岡くんに応援されたらスゲー頑張れると思うんだ!うんっ、絶対1位取れる!」
「藤岡くんが俺達のために応援してくれるなら打倒S組も夢じゃないよ!」
「よっしゃあああ!やるぞ!藤岡くんの応援があれば絶対に勝てる!いや、絶対勝とうぜ!1年C組ぃいいいいい!」
「「「うぉおおおお!!!」」」
いやいや、何勝手に盛り上がってるの?
俺やるなんて一言も言ってないんだけど。
「さっすが眼鏡ちゃん。学ラン着ただけでこんなに皆をやる気にさせちゃうとは。それもう今日は脱げないな?」
「凄く似合ってるもん!僕も学ラン立夏くんに応援して欲しいな!」
「どうせ暇なんだから偶にはクラスに貢献しなよ」
「暇って酷くない?俺も一応出る競技あるんだけど…」
「見てて!リカが応援してくれるなら俺全部1位取るから!俺の格好良いところ見逃さないでよね!」
「いや、だからね、俺やるなんて一言も…」
「だから俺も頑張るからリカも一緒に頑張ろうね!」
「はい、聞いてない」
「観念しなよ」
「観念って言われても…」
俺の知らないところで、何かが始まる。
そんな予感がしてならない。
踏み込み過ぎてはいけない。
この距離感を忘れてはいけない。
会長に知られてしまった以上、準備して置かなければいけないのだ。
いつでも皆の前から消えられるように。