歪んだ月が愛しくて2
立夏Side
バコォーンッ!!
「よっしゃ!これでストライク5回連続!今度は絶対罰ゲーム受けねぇからな!」
「罰ゲームって何!?聞いてないんだけど!!」
バコォーンッ!!
「やった!初ストライク!見てた頼稀?俺ストライク取ったんだぜ!」
「ああ、凄いな」
スパコーン!!
「チッ、また1本取れなかった…」
「惜しいね」
ゴットン
「ああ、またガーター…」
「「「「「「(何回目だよ…)」」」」」」」
………うん、皆が楽しそうで何より。
未空も昨日と違って顔色が良いから皆で遊びに来たのは正解だったな。
これも全部頼稀達のお陰だな。
「おい、何だこのクソ不味いコーヒーは?ドブ水で淹れてんのか?」
「これが庶民の味なんだよ」
「ストーカーのくせに文句言わないで下さいよ。僕の苦労を無駄にするつもりですか?」
「人を勝手に犯罪者扱いすんじゃねぇよ」
「ねぇ、聞いた?一番スコアが低い人は罰ゲームなんだって!どうしよう、俺ボーリング初めてなのにっ!」
「おや、それは初耳ですね」
「で、罰ゲームの内容は?」
「皆にジュースを奢る」
「しょーもな」
未空が覇王3人を連れて来た時はどうなるかと思ったが、何だかんだ言って違和感なく馴染んでいる彼等の適応力には関心してしまう。
未空もいつも通り笑ってて、昨日のような気まずい雰囲気はどこにもなかった。
(会長と、ちゃんと話せたのかな…)
未空が笑ってくれるならそれでいい。
未空と彼女の間に何があろうとも無関係な俺に出来ることなんて高が知れてる。
だったらその原因を追及することよりも、未空が悲しい時や苦しい時に支えられるような存在でありたい。
『大好きだよぉ…っ』
例え何があっても、俺だけは未空の味方でいたいから…。
あの言葉を聞いて、その想いは更に強くなった。