歪んだ月が愛しくて2



◇◇◇◇◇










『―――対象がゲーセンに入りました』

「そのまま監視を続けろ」

『了解』





車のダッシュボードの上に置かれたスマートフォンが振動する。



メッセージが1件。

ディスプレイには「例の場所で待つ」と、簡潔な内容が表示されていた。

返信するのが億劫でそのままにしているディスプレイが消えた。

暗くなったディスプレイに指を這わすと、再び光を取り戻したそこには愛しい人が映し出される。







「今行くよ、―――シロ」







ハンズフリーイヤホンの通話を切り、少年は主人の元に向かうため車を走らせた。


< 606 / 651 >

この作品をシェア

pagetop