ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
 マイウェイなわけでもなく、うまく部下を使って士気をあげるから業績は上向き、より期待もされる分プレッシャーだって多い。

「出来たこと、ねぇ……」

 仕事に結果をつけたいのは当たり前だ。そのために身を粉にしてしている部分だってあるのだから。

 いい結果を生みたい、それがまた新たな成果に繋がるならなお嬉しい。していることを無駄にしたい人間なんかどこにもいない。

「なかなか結果にならないから歯痒いのになー」

「出来てないことに理由があって、それを突きつめたからこその出来たがあるのにさ。聞くくらいしろよ、って腹立つわ」

「サンドバッグでやられてくれ」

「労われよ」

 そんな会話をしながらお互いタバコに火をつけた。

「労わるといえば」

 柳瀬が一息吐いて宙を仰ぎながらポツリこぼす。

「四宮さん」

 急に出てきた名前に一瞬グッと喉を詰まらせる。
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