ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
「あとで餌付けもします……」
「その前に自分の腹を満たそうか?」
「はい……」
そう言われて目の前のオードブルに視線を落としたら目尻に残る涙を親指の腹でグッとなぞられて顔を見上げる。
「急に泣くな。びっくりする」
「ご、ごめんなさい……でも私、初めてなんです。好きな人と誕生日過ごすとか……そんな望んだこともなくて。だから本当に嬉しく
て……これは、その、嬉し涙ですから! 困らせたり悩ませたりするようなものじゃなくて! もっと単純に……幸せで。じわってきて……気づいたら込み上がってきて……」
止まらなかった。
「……そう? ならいいけど……」
「ごめんなさい……」
泣かない、そう決めていたのに。謝った私に安積さんは静かに首を左右に振って微笑んでくれた。
「その前に自分の腹を満たそうか?」
「はい……」
そう言われて目の前のオードブルに視線を落としたら目尻に残る涙を親指の腹でグッとなぞられて顔を見上げる。
「急に泣くな。びっくりする」
「ご、ごめんなさい……でも私、初めてなんです。好きな人と誕生日過ごすとか……そんな望んだこともなくて。だから本当に嬉しく
て……これは、その、嬉し涙ですから! 困らせたり悩ませたりするようなものじゃなくて! もっと単純に……幸せで。じわってきて……気づいたら込み上がってきて……」
止まらなかった。
「……そう? ならいいけど……」
「ごめんなさい……」
泣かない、そう決めていたのに。謝った私に安積さんは静かに首を左右に振って微笑んでくれた。