ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
「どうやって受け止めてやればいいかわからなくなった。そばにいても離れても不安になる彼女にどんな言葉を投げて一緒にいればいいのか。その不安を彼女が悟るみたいに攻めてくる。どうせ離れるくせに、自分を邪魔だと思っているんだろう、どんな言葉も伝わらない。どうしたらいいかわからくなる俺に柳瀬が言った」
――このままでは安積も共依存になる。いますぐ距離を置いたほうがいい。
「柳瀬に強く言われた。今すぐ? こんな不安定な彼女を突き放してそれが本当にお互いのためになるのか」
見捨てられない――そう思う安積さんだったが、目の前で手首を切られたのだという。そこで気づいたと、安積さんが言った。
「何とかしてやりたい、なんかただの傲慢だよ。何もしてやれないまま、むしろそばにいることで彼女をより不安定にさせて追い詰めて結果……彼女は閉鎖病棟に入れないといけないほどになってそこで心が壊れた」
「え……」
「家族の同意があったから面会は許されてたけど、俺を見たら泣いてパニックを起こすようになって……もうダメだよな。向こうのご両親にも責められることはなかったけれど、もう会わないでくれって言われた。それがお互いの為だって。そこまでならないと俺は離れる選択を取れなかったんだよ」
「それは優しいから……」
「優しさじゃない」
私の言葉を遮る様に言われた。
――このままでは安積も共依存になる。いますぐ距離を置いたほうがいい。
「柳瀬に強く言われた。今すぐ? こんな不安定な彼女を突き放してそれが本当にお互いのためになるのか」
見捨てられない――そう思う安積さんだったが、目の前で手首を切られたのだという。そこで気づいたと、安積さんが言った。
「何とかしてやりたい、なんかただの傲慢だよ。何もしてやれないまま、むしろそばにいることで彼女をより不安定にさせて追い詰めて結果……彼女は閉鎖病棟に入れないといけないほどになってそこで心が壊れた」
「え……」
「家族の同意があったから面会は許されてたけど、俺を見たら泣いてパニックを起こすようになって……もうダメだよな。向こうのご両親にも責められることはなかったけれど、もう会わないでくれって言われた。それがお互いの為だって。そこまでならないと俺は離れる選択を取れなかったんだよ」
「それは優しいから……」
「優しさじゃない」
私の言葉を遮る様に言われた。