ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
私たちの距離感が、人と人になった気がした。
「安積さんは、どんな恋愛をされてきたんですか?」
その空気にほだされて聞いてしまった。その質問がかなり踏み込んだナイーブなことだと思わなかったのはやはり私が幼い証拠だろう。
投げかけた質問に対して安積さんが一瞬息を飲んで、そのまま口を噤んでしまった。
すると途端に安積さんをまとう空気が冷えた気がして「あ」と、思った時には遅かったのだ。
「本当に大した話はないし、伝えるほどのものはないよ」
そう返されて察してしまった。
――言わない。
きっと安積さんはそう思っている。そして私はそのタブーを踏み違えてしまったのだと気づいたがどうしようもできない。
「……すみません」
それでも気まずさからとりあえず謝ると今度は安積さんが察してくれた。
「過去の恋愛がどれも参考になるわけじゃない」
「え?」
「四宮が、どんな恋愛をしたいのか。それの方が大事じゃないのか?」
(私が……したい恋愛?)
「安積さんは、どんな恋愛をされてきたんですか?」
その空気にほだされて聞いてしまった。その質問がかなり踏み込んだナイーブなことだと思わなかったのはやはり私が幼い証拠だろう。
投げかけた質問に対して安積さんが一瞬息を飲んで、そのまま口を噤んでしまった。
すると途端に安積さんをまとう空気が冷えた気がして「あ」と、思った時には遅かったのだ。
「本当に大した話はないし、伝えるほどのものはないよ」
そう返されて察してしまった。
――言わない。
きっと安積さんはそう思っている。そして私はそのタブーを踏み違えてしまったのだと気づいたがどうしようもできない。
「……すみません」
それでも気まずさからとりあえず謝ると今度は安積さんが察してくれた。
「過去の恋愛がどれも参考になるわけじゃない」
「え?」
「四宮が、どんな恋愛をしたいのか。それの方が大事じゃないのか?」
(私が……したい恋愛?)