ダーリンと呼ばせて~嘘からはじめる三カ月の恋人~
 思わず見上げて吹き出してしまった。

「気を付けてって言ったのに」

「……」

 私の言葉に少し恥ずかしそうにまたフゥフゥと息を吹きかける姿がどうしたって可愛くて。私は安積さんがコーヒーを飲む姿もすごく好きなんだ。

「安積さんって、猫舌ですよね?」

「え?」

「なのにいっつも熱いコーヒー……時間かけて飲んでる」

 くすくす笑いつつ突っ込んでしまった私。

「コーヒーはブラックだけど、本当は甘いのも好きですよね? 会議の後はカフェラテにして砂糖多め」

「……」

「このエスプレッソマシーンが新しくなった時、一番にカプチーノ飲んでませんでした?」

「……」

 思いだしながら調子に乗ってそんなことまで言ってしまって気づく。

「……なんか、すみません。ストーカーみたいな発言をしました」

 かなり怖い、言ってからもう遅いのだが。
< 60 / 248 >

この作品をシェア

pagetop